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第53回日本文化塾 講演会

江戸時代の 水争い
─ 「二ヶ領用水」における溝の口騒動

講師落合 功 氏(青山学院大学経済学部教授・史学博士)
日時2018年4月21日(土)
13:30〜15:00(13:00開場)
会場玉川区民会館 集会室B
(玉川総合支所(仮設庁舎)二子玉川庁舎内)
参加費会員 1,000円 / 一般 1,200円
参加費・資料代として、当日会場にて申し受けます。

私たちにとって、水は当たり前のように使われていますが、実はなくてはならないかけがえのないものです。江戸時代の二ヶ領用水は、武蔵国と相模国の境に掘られて、農業用水、生活用水として大切な存在でした。この用水沿いの溝の口村で起きた水争いは、多くの川崎の人々を巻き込んだ大騒動でした。今回、このお話をするなかで、当時の水の大切さ、村々の人々の動きを紹介したいと思います。

講師 落合 功 氏 略歴/
1995年3月 中央大学博士後期課程修了 博士(史学)、1998年 広島修道大学商学部専任講師、助教授、教授を経て2013年より 青山学院大学経済学部。著作 に『江戸内湾塩業史の研究』(1999年、吉川弘文館)、『近世の地域経済と商品流通』(2007年、岩田書院)、『評伝 大久保利通』(2008年、日本経済評論社)、『信用組合のルーツをさぐる』(2018年(近刊)すいれん舎)ほかあり。「二ケ領用水の展開と水争いー溝の口水騒動を素材としてー」(松尾正人編『地域史研究の今日的課題』中央大学出版局)の研究論文執筆。

参加された皆様の声

日本は瑞穂の国でしたから農業用水の重要性は、戦前までは国の経済を左右する大きな問題でしたが、今は農業の経済に占めるウエイトが大きく下がっているので、水不足問題は飲料水や工業用水への影響として大きく取り上げられます。
穀物でも麦類等水をそれほど必要としない地域では、今でもこうしたトラブルは起きているのでしょうか。とくにアメリカなどの大農経営では生産物の需給問題のほうが経営への影響は大きいように思います。
契約=資本主義、自由。共同体=社会主義、相互扶助。
という講師の説明は今回のテーマに関し、とても印象に残りました。
私はかつて会社勤めをしていた頃、経産省と農水省の二省とつきあいがありましたが、前者が契約社会、後者は村落共同体の考え方で運営されていることが、今回の話を聞いて納得できました。
今回のテーマは地元の歴史を知る上で興味を持たれた方が多く出席されていたようで、企画としてはとてもよかったと思います。講師の先生自ら面白くないというテーマを、一生懸命面白く話しておられて好感が持てました。
HN

当事者間のやりとりはよく理解できましたが、奉行所を含めた行動がどうであったか、がわかればと思いました。また、治水に関して奉行書が普段からどのような取り決めをしていたか、知りたくなりました。
SH

高校時代の日本史では、「打ち壊し」というのは追い詰められた農民や下層町民の究極の破壊行動であると習いました。実は、打ち壊しには作法があって、代官所の裁き方にも共同体を壊すことがないようにとの配慮(これまた作法)があったのですね! SK

今回は、江戸時代につくられた多摩川最古の二ヶ領用水で旱魃に起因しておこった溝の口水騒動の経過について拝聴し騒動以降、旱魃の度にどのような騒動防止策がなされたのかなど、二ヶ領用水のその後を知りたくなりました。
二ヶ領用水の歴史についてパソコンで検索してみたら、社会環境の変化に伴って管理機関・用途が変わり、人々の用水に対する思いも変わることがわかりました。日本文化塾の講演会のテーマの多様性が私にはありがたいです。MT

21日の講演、リアルなお話で面白かったです。資料も詳しく準備されていてよかったと思いますが、一番大事な稲毛と川崎の図面の説明を例えばPCを使って大きく映してくださると、もっとわかりやすかったのではないかと思ったりしています。
地形や土地の高低なども素人の私などは、少しだけ知っている地名を頼りについていきましたが。OT

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