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第40回日本文化塾 講演会

歴史家はなぜ、過去にタイムスリップできるのか
─ 過去の表現方法と課題

講師大江 洋代氏(明治大学文学部史学地理学科日本史学専攻兼任講師)
日時2015年4月18日(土曜日) 13:30〜15:30(13:00開場)
会場玉川区民会館 第5集会室
参加費会員 ¥1,000 / 一般 ¥1,200

日本文化塾ではこれまで、多くの歴史学者が登壇して参りました。 歴史学者はなぜ、その場にいられないにも関わらず、過去を再現できるのでしょうか。 そして歴史学という学問は、皆さんの生活に役立つのでしょうか。 近代以降の日本における歴史学の歴史(史学史)をたどりながら 現在の歴史学の方法、果たすべき責務、可能性について考えていきたいと思います。

講師 大江 洋代 略歴 /
お茶の水女子大学大学院博士後期課程修了、中学・高校の日本史教員を経て 現在、明治大学文学部史学地理学科日本史学専攻兼任講師、専攻日本近代史(政治史)。

参加された皆様の声

講演会面白かったですが、演題とは少しずれていたかもしれませんね。
どんな学問でも、それぞれの立場があって、そこからいろいろな見解がでてくるのでしょうが、いまでも右とか左とかで批判し合っているなんて、びっくりしました。
今、戦後の歴史ーというか、あの戦争について議論されていますが、私たち日本人がまず事実を事実として認め、正しく認識することから始めなければいけないのではないかと。
そうでなければ、いつまでたっても、近隣諸国からあらぬ嫌がらせを受け続けることになるのではないでしょうか。戦後70年経って、またきな臭いことになりそうで、心配です。
史学家のかたには、歴史教育も含めてがんばっていただきたいと思います。又機会がありましたら、続きをお願いいたします。OT

今回の日本文化塾は、歴史を知り、歴史に学ぶためのリテラシーは何かな?と考える機会になりました。
歴史リテラシーなるものがなんであるのか、どのような議論がなされているのかはわからないけれど、歴史の本を読み、ああそうだったのかと思うだけで、著者それぞれの歴史認識まで考えが及ばない私自身を振り返り、歴史リテラシーが身につく教育が求められていると思います。歴史家が史料を基に複数の視覚から見て事実と言えることを取り上げて過去の出来事を表現するときの表現方法についての説明、歴史の記述に著者の歴史観、歴史認識、著述時の社会情勢が反映することの例示が興味深く、ありがたいことでした。MT

現代史に的を当てた内容でしたが、戦後の事は実体験として何となくわかっても戦前から昭和の初めの事は文字や人の話でしかわかりませんので個人的に大いに興味を引くテーマでした。
歴史の勉強は、通史を学んだ後に現代史を勉強してその事象の起こった原因を過去に遡って究明する方法が一番理解し易いと思います。 現実の事象を根っこから理解するとともに、将来への対応ができるからです。
歴史は現代の問題解決の方法を豊富に提供してくれます。
歴史学の効用とでも言っていいでしょう
戦後70年間に日本は戦争の償いをし、世界の平和と経済発展に大いに貢献してきたのに、何となく戦前の侵略のマイナス遺産を引きずり、自信の無い発言に終始しているのはいかがなものかと思います。それは日本の近現代史を占領軍の指示で「日本を再び戦争に駆り立ててはならない」と言う政策をを後生大事に守ってきたからでしょうが、事実を正面から見据え反省すべきはきちんと反省し、その上で未来に向けて歩むことです。
歴史家はその史実をできるだけ冷静に把握し評価を下す事が大事ですが、史実は一つでも見る人の立場によって評価は千差万別です。
国際間の問題となると利害が絡む影響が大きいので特にその色合いは大きいですね。
但し歴史研究者に望みたいのは自分の立ち位置に基ずいて主張をするのはいいですが、相手の言ってる事にも理解を示す寛容さが必要ですね。
昔のマルクス史観に基づく歴史観の押し付け等はその典型です。 優れた世界史分析ですが、一方で多くの人の頭を狂わせた気がします。
今の日本は平和なので、こういう時につまらない利害関係にとらわれずに史実をどんどん究明してほしいですね。 特に日本国発祥の原点である大和政権誕生前後の真実をもっともっと多方面から研究し成果を発表してほしいと思います。
「神話ではなく真実の歴史究明を」ではこれからもがんばって下さい。HN

 新資料の発見や新解釈によって次々と歴史が書き替えられていることに最近関心を持ってきただけに、今回の講演は楽しみに聴いた。
講師の専門が近現代史であるために難しい問題や歴史家の憂鬱もあるようだが、歴史学者は確実な史料に基づいて事実を検証し客観性のある解釈を目指していることはよく理解 できた。「戦後歴史学」がイデオロギーや理論にに偏重していただけに、最近の歴史学で実証性が重視されているのは正しい方向だと思う。
講師はアジア歴史資料センターーの活動を紹介されたが、初めて聞く興味深い話で、日本 の公文書の公開状況と問題点、海外との比較等についても聴きたかった。HO

比較的トーンの高い口調のなかから、語り尽くせない程のご自分の思いをしっかりこの場で伝えたいとの意気込みが伝わって、引き込まれるように時間が過ぎていきました。
フライヤーに記されていた<近代以降の歴史学の歴史>、歴史家としての見地、これからの方向性についてじっくりと聴かせていただきたかったように思いました。MK

世界に目を移せば、あまりのことにため息が出るばかりです。そんな今の世に日本ほど民主的な社会は、数えるほどしかありません。
その中で、右だ、左だ、と言い合うとは、何と歴史家の業界は視野が狭く時代錯誤なのか。XX

歴史上存在する極めて膨大なデータをどう解釈し、つなぎ合わせるか・・・
つまり、
① a historyの前に、データが宇宙の素粒子の如く存在し。
②そこから研究者がa historyを構築し、
③それらについて知的批判・検証が加えられてthe historyになる。
というプロセスと勝手に理解しました。 そうすると、② ③ とステップを踏むごとに研究者の恣意性、その時点での社会環境等の影響が入り込んでくることになるでしょう。
第二次大戦の評価とか、慰安婦問題等については、その典型のように思われます。どこかで読んだのですが「歴史フィクションである」ということが、当たっているのでしょうか。
大江さんの再々講義に期待をしております。SK

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