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第37回日本文化塾 講演会

江戸を考える そのⅢ近代社会のなかの旗本・御家人

講師三野 行徳氏(東洋英和女学院大学非常勤講師・国立民俗博物館外来研究員)
日時2014年9月27日(土曜日) 14:00~16:00(13:30開場)
会場TKP信濃町ビジネスセンター カンファレンスルーム1
参加費会員 ¥1,000 / 一般 ¥1,200

明治維新の政治変動により、250年にわたって全国を治めてきた徳川家は政権を譲り渡し、 幕府という組織は解体し、徳川家という「家」は変容を余儀なくされた。 幕末期、旗本・御家人は約3万家あったと言われる。 なかには、榎本武揚や勝海舟のように、近代社会の中で栄達を遂げた人物もある。 しかし、その他普通の旗本・御家人のその後については、あまり語られることはない。 そこで、本講座では維新後も江戸―東京に暮らし続けた普通の幕臣にスポットをあて、維新後彼らがどのように生き 残り、家を永続させたのか、近代の社会でどのような役割を果たし、どう生き抜いたのかを考えてみたい。

講師 三野 行徳 略歴 /
東京学芸大学修士課程修了。総合研究大学院大学博士後期課程修了、博士(文学) 専門は近世・近代史でとくに多摩の地域史。幕末から明治維新期の旗本・御家人とその「家」、幕府官僚制について研究。 浪士組と新撰組、武家の北海道移住、多摩地域史における論著多数。大河ドラマ「新撰組!」では時代考証を担当。

参加された皆様の声

今回のテーマは、今まで私たちが義務教育のなかで習ってきた歴史の授業では、あまり深く語られなかった事柄なので、非常に興味深く拝聴しました。
特に、大政奉還、明治維新をへて、旗本御家人の一部が静岡に移りましたが、その大半が様々な理由から、結局東京へ戻っていたということが耳新しく、その背景も含めて、わかりやすくまとめてくださった、講師のお話が面白かったです。
機会がありましたら、静岡で、現存する彼らの足跡をたどり、ゆかりの地に足を運び、その当時に思いを馳せてみたいと思います。Y&S

お話としては面白い内容だと感じており、興味を持って聴いておりました。
ただ、話が多すぎて細かすぎて時間内で消化できなかったのが、残念だったかと思います。あの内容を、もう少し要約されたら、もっとよい講演だったかなと残念です。社会の大激変に際しては、どんな世の中でも保守層は駆逐されていく方向になるということ、また、守旧層は自分では変われない人が殆どだということを認識させる、何回もあった歴史上のひとつの出来事だったかと思って聴いていました。 明治維新が、暴力的な改革ではなかっただけに、変革に対応できない人達の話は、かわいそうと言うことよりも、人間変われることと捨てることの出来る人だけが変革を生き残れるということを再確認しました。 そのため、これら旗本御家人の殆どが落ちぶれていく記録を見ても、感慨は無かったです。
それよりも、徳川が政権を放りだして、このような流民のような人々を抱えながら、素人ながら何とかまとめて、外交、防衛までも試行錯誤して、明治政府と日本国を運営し、繁栄をもたらしていた新政府の政治家、官僚と商人の方へ光を当てる話もよいのではないかと思います。SH

土曜日の講演、素晴らしかったです。 友人も、これまでの講演のなかで1番よかったと感動していました。 きちんと整理されたファイルを次々に引き出して、すっきりと筋道を立ててお話してくださり、わかりやすくてとてもよいお話でした。理路整然としていたので、質問も何もないといったかんじでした。
講師は素晴らしい方ですね。第二弾を期待しています。TO

我が家は旗本の家でした。 先生が分類されたいっぽうの極で、没落派であると思います。お話を伺っていて、三万分の一の祖先が維新をどう生きたのかを調べてみたくなりました。 刺激をいただき、ありがとうございました。ご研究のますますのご発展をお祈りいたします。KS

講師のテーマ選択におもしろさを感じ興味深く聴かせて頂きました。幕府直轄領の八王子には「千人同心」が居りまして、10人の大組頭は1千石~3千石の旗本で、100人の組頭は御家人、他の9百人の隊員は土地をあてがわれ新田開墾した半農半士でした。 戊辰戦争では近藤勇の指揮下に入り山梨で大敗しました。そして約半数の「千人同心」は徳川について静岡に行きます。 与えられた土地がひどい所で餓死者も出す悲惨な暮らしをしたとされています。 その後についても講師のお話と類似しています。郷土史(八王子)に興味があり少しづつ調べはじめています。今回は参考になり、ありがとうございました。IK

講演の内容は、誠に興味深いものでした。 江戸から東京への移行期、私たちは日本史でも小説でも、江戸開城、彰義隊、東北転戦、五稜郭と派手な部分だけ目にしてきました。実際の社会がどのように、あの大変革を乗り切ってきたのか。 今回のお話で垣間見せていただいたような気がします。
それにつけても、西欧でも中国でも、歴史上の政権交代期には、理由はどうあれ大虐殺が普通だったのに、わが国民は、何事もなかったかのように明治維新を乗り切ったこと、自慢してよいのかどうか。どこかに国民性の特殊性があるのか、その辺りを研究している方があれば、伺ってみたいと思います。SK

今回も興味深い講演で、拝聴できてありがとうございます。 三野先生の折角ご準備いただいたレジュメですが、お話しいただくのに時間が足りないのが残念でした。
素晴らしいテーマであったと思いますし、多分倍ぐらいの時間があれば、もっと理解が深まったのかなと思っています。 温故知新と言いますように、歴史を学んで有意義に現代に生かしていくことが肝要であると思っています。
三野先生は気鋭の研究者でいらっしゃいますし、今後益々のご活躍を期待し、ご指導をいただきたいと思います。MH

今回の講演は大変面白く聴かせていただきました。 明治維新前後の状況は、小説本やドラマでたくさん見てはいますので、歴史に名を残すような人達の活躍はある程度理解していますし、また庶民の暮らしの大きな変化についても大雑把にはわかります。
しかし、今回のような集団にスポットを当て、少ない史料のなかから歴史の真実を読み解き、その評価をすることは容易な作業ではないでしょう。 三万人もの旗本・御家人の身分、待遇、生活環境が様変わりし、ないしは時間をかけて変化していく様子を細かく調べて説明されていましたが、とても興味深く、眠気の差す暇もありませんでした。HN

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